写真屋さんの思い出
白黒の証明写真が必要になり、綺麗にとりたいという思いから写真屋さんで写す ことを思いつき目についた写真屋さんに入りました。かなり年老いて足元が少々ふらつき加減のおじいちゃんがでてきたので私は一瞬気持ちが引いたのですが、帰りますとも言え ず写真撮影をお願いしました。〔このおじいちゃんが写すのかなぁ・・大丈夫かしら・・それとも、逆に経験豊富で上手に撮ってくれるかなぁ〕そんなことを考えながらシブシブ中へ 入りました。!!中に入って!倉庫とまではいかなくてもひどい乱雑ぶり、いったいどこで写すの?ふと壁側をみると一箇所約50cm四方の壁の所だけ何となくすっきりして古びた 絵かかけられていました。そして丸椅子。腰掛けるところのビニール部分が破れている椅子。もちろん予想通りその椅子に腰掛けて白黒指定で証明写真をお願いする事に相成りました。が、 おじいちゃんちょっと困った表情で「カラーじや駄目なの?ここ数年白黒写真を頼む人がいなくてカラーしか撮ったことがないから一寸色の感覚を忘れてしまったよ。カラーにしてもらえると ありがたいんだけど」「白黒写真指定なのですみませんが・・」「じゃあしょうがないね」
一回目:表情つくってハイポーズ・・フラッシュがつきませんでした。
二回目:表情つくってハイポーズ・・理由はわかりませんが失敗でした。
三回目:薄くぼんやり私が映ってました。 おじいちゃんは、もう何年も撮ってないからと一言。 
四回目:今度はかなり黒っぽく撮れ、さすがにおじいちゃんも言い訳もせずこわばった表情で。
五回目:おじいちゃんは「あぁ、これでいいですネ」
ホッとした表情で、私も何だか嬉しくなって思わず「あぁ良く撮れてますね」と言ったものの、その後は会話がなくお互いにただ黙ったままでした。後のなって“もしも、こんな○○○屋さんがあったら”という娯楽番組を思い出して一人でクスクス笑ってしまいました。